3年間、アイコは新しい記録アプリが出るたびに同じことを自分に言い聞かせていた。これは私みたいな人間のために作られていない、と。彼女は救急の看護師で、シフトはローテーション制——3夜連続で勤務、2日休み。「1日」が始まる時間は、その週によって19時のことも、7時のこともあった。
試したアプリはどれも、普通の生活を前提にしていた。朝食を記録、昼食を記録、夕食を記録。木曜日には、彼女は午前3時の休憩室で立ったまま自販機のサンドイッチをかじりながら、これがどの欄に入るのか見当もつかなくなっていた。金曜日には、もう諦めていた。
自分の理想の体重より8kg重い状態が、もう何年も続いていた。
うまくいかなかった本当の理由
やる気の問題ではなかった。アイコは、午前4時に容態が急変した患者の蘇生処置をリードして、そのあときれいに記録まで書き上げられるタイプの人間だった。彼女に足りないものがあったとすれば、それは規律ではなかった。
問題は、彼女の「1日」が1日ではなかったことだった。1日とは、どの時間からでも始まりうる24時間の塊で、彼女が食べているもののほとんどは、世間が「夜」と呼んでいる側に落ちていた。夜勤のある日、彼女はこう食べていた。
- 18時、家を出る前にちゃんとした食事。
- 23時、最初の波がようやく落ち着いた頃のスナック。
- 午前3時、限界が来たときに自販機で適当に。
- 朝8時、帰り道の「朝食」。実態は夕食。
- それから夕方遅くまで何も食べず、そこからまた同じサイクルが始まる。
これを「朝食/昼食/夕食」の枠に押し込めようとするのは、語彙のない言語に詩を翻訳しようとするようなものだった。
切り替わったきっかけ
変わったきっかけはアプリの新機能ではなかった。午前4時のコーヒー休憩中に、同僚がぽろっと口にした小さなリフレームだった。
「あなたの1日は、目が覚めた瞬間から始まるの。深夜0時じゃない。体は時計の針なんか気にしてない。」
その日からアイコは、起きた瞬間を起点に1日を数え始めた。17時に目を覚ましたなら、それが彼女の朝。18時の食事は朝食。午前3時の自販機のサンドイッチは昼食。朝8時のドライブスルーは夕食。時計は意味を失った。残ったのは順番だけだった。
もうひとつのシフト:勤務「中」に記録するのをやめた。そんな余裕はなかった。これから食べるものをスマホでパシャッと撮って、スクラブのポケットに戻し、朝、家に帰ってお湯が沸くまでの間にまとめて記録する。寝る前の5分。
データが彼女に教えてくれたこと
完璧にはほど遠い記録を3週間ほど続けたところで、それまで気づいていなかったパターンが浮かび上がってきた。午前3時の自販機サンドイッチは、実は最大の問題ではなかった。本当のダメージは、勤務明けの帰り道で食べる「これは私へのご褒美」朝食だった——ハッシュドポテト、ソーセージ、卵で、だいたい1100kcal。週1回なら問題ない。週4回続けていれば、それが8kgの正体だった。
彼女はそれを禁止しなかった。週に2回だけ、家に置いておいたヨーグルトとバナナに置き換え、ベッドの中で食べた。残りの日はそれまでどおりハッシュドポテトを食べていた。これは我慢ではなかった。12時間の地獄のシフトを終えた木曜にでも続けられる「交換」だった。
12か月後
アイコは8kgを約10か月かけて落とした。多くのアプリが約束する速度よりは遅く、彼女自身がこれまでに試したどんな方法よりは速かった。仕事は変えなかった。運動も増やさなかった。ミールプレップもしなかった——2回やってみて、2回ともタッパーごと捨てた。
彼女が変えたのはこういうことだ。1日は、目覚めた瞬間から始まる。記録は1回、その日の終わりに。そして「数字を本当に動かしている食事」がどれかを知っているから、意志の力をその1食に集中して使い、残りの4食には散らさなくて済む。
「シフト勤務の人にカロリー記録なんて無理だ」と自分に言い聞かせ続けてきたのなら、もう一度諦める前に、同じリフレームを試してみる価値はあるかもしれない。
